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主婦の一日のreinaのレビュー・感想・評価

主婦の一日(1977年製作の映画)
3.9
朝目覚める瞬間から床につくまで絶えずブラウン管に映る目は彼女を見つめている。

起きて、身支度をしたり、家事をしたり、平凡とした1日をブラウン管に映る目が見つめている。主婦の日常を観察するような撮影方法はシャンタル・アケルマンの映画を彷彿とさせた。出光真子による今作は1977年の作品だが、これを観ても今と女性の暮らしはさほど変わらないと感じる。常にどこかで「女性としてどうあるべきか」監視されている気がする。表情、座り方、言葉遣い、ライフスタイル...etc 誰かに見られている。みんなに見られている。

こんな目なんて睨みつけて、悪態をつき、反抗してやりましょうね。

東京都写真美術館『TOPコレクション 何が見える?「覗き見る」まなざしの系譜』にて
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