徹底的に親と子の話ではあって、血縁によらないケアのあり方やファミリーの形成みたいなテーマは好ましいなと思った。義理はないんだよなと逡巡しながらも救えるものは救いたいのだというキャシーのキャラクターもなんか等身大な感じがして好き。（キャップみたいな真っ直ぐで志の高いヒーローはあんまり好きじゃ無い）
ただキャシーが実の母を「恨んで」いることが正直あんま分かってなくて、ある時点でそれが転がることで能力を得るみたいな過程に乗れなかった。彼女やヴィランの持つパワーの仕組みや効果が分かりにくいので小さな小さな擬似家族の話でしかなく、マーベル映画にはみんなもう少し期待してしまうものだと思う。勝つにはロジックが必要だし、能力は何でもありってことじゃない。
あとあれね、スパイダーパーソンたちのスーツのクオリティが高いとはいえず、コスプレした人が飛んだり小走りしたりすんのはちょっと見てられない。
