真一

ダウンサイド・アップの真一のレビュー・感想・評価

ダウンサイド・アップ(2016年製作の映画)
3.5
 マイノリティー🧍‍♀️が感じている息苦しさを、マジョリティー🧏‍♀️に無理なく、分かりやすく、穏やかに教えてくれるショート映画📽️。ベルギー産🇧🇪です。

 舞台は、空想の世界🏰。ある日、赤ちゃん👶が生まれた。エリックという名のその子は、染色体🧬の数がパパ👨やママ👩、お医者さん👨‍⚕️や近所の人👩‍🏫たちと異なっていました。だから、顔つきがみんなと違っています。

 エリック🧍‍♂️は自分の容姿や能力に満足していたが、周囲から差別的な目で見られていると気付いてから、どんどん落ち込みます。悩んだ挙げ句、容姿をパパやママに似せるために大手術✂️を受けようと思い立つエリック。だがその直前、彼の前に小さな奇跡が起きるー。ざっと、こんなあらすじです。

※以下、ネタバレあり。

 「なんだ、どこにでも転がっているストーリーではないか」と思わないでください。差別に苦しむエリック🧍‍♂️は、私たちの世界🌍️では多数派(マジョリティー)🧏‍♀️に属する人なのです。そして、私たちの世界🌍️ではマイノリティー🧍‍♀️と呼ばれる人々が、エリックの世界🏰ではマジョリティー🧏‍♀️を占めているのです。

 ここに、本作品の特徴があります。マジョリティー🧏‍♀️とマイノリティー🧍‍♀️が、差別する側とされる側が逆転しているのです。タイトルも、ずばりDOWNSIDE UP。字幕は英語🇬🇧になるのでやや不便ですが、シンプルな展開なので、問題なく理解できると思います。人権の在り方を考えさせるなかなかの意欲作🎬️です。
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