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君たちはどう生きるかのmegのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

もともとジブリが好きな人とか、宮崎駿に詳しい人とは全く違う感想だと思う
私は消費した映画音楽美術全部を勝手に自分に重ねて癒されすぎる

宮崎駿がだれに自分を描いてたとかもし本当にそうなら、そうだとしても自分の人生とか欲望をめちゃくちゃアニメにさらけ出してくれることで、消費者が勝手に救われてく
だって宮崎駿じゃなくたって全員自分は変わってるとか周りとうまくやってけないとか心の底では思ってて、そんな奴が集まった世界でそれぞれ自分の正義の塔作ってるじゃん、それで他人の塔を見て勝手に傷ついたり怒ったり、頼まれてもないのに直そうとしたり、おかしいと否定したり、ぶち壊したりしてるじゃん。一人の世界に閉じこもって自分の趣味嗜好を凝らしてそれ以外をダメだと言ったって、何を悪者にしたって周りとそうやって関わることはやめられない
怖いのは塔をぶち壊されることじゃない、私の塔どうなんだい?って見せたいのにできない、反応されないことが人間として生きて感じるほんとの地獄
一人で塔作ってるだけなら寂しすぎて孤独でおかしくなるか生きることやめる

だから友達を作りますが答えなんだ
そして
少なくとも自分は家族を大切にしますより、友達を作りますの方がしっくりくる

家族は形式的にはゆるせるし愛せるかもしれない、だけどそれはやっぱり家族だしという諦めや気遣いの恕しな気がするし、そもそも塔を見せたくない、見せたら必ず壊されたりこっちのが良いって諭されたり
でも友達はなぜか塔を一緒に作ることもできるし見せてくれたりしたら嬉しいから
あぁでもやっぱり私は自分の祖父の塔も

生きてる姿で私の作りたい塔を示してくれた人は必ず居たと帰り道に思ったしそれを道標に生きられてる自分のことが嬉しいなと思った。(ちょうど最近そう思えてきてたから、映画のおかげだけじゃないけど)こうやって好き勝手料理して食べちゃった感じがまさに餌求める🦜
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