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ミステリと言う勿れのuchiのレビュー・感想・評価

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)
3.8
 週末にバブルと話題のニセコに行って来ました。確かに噂通り日本人がいない…。

 羽田の強風と札幌の積雪のため、飛行機乗ってからもなかなか飛ばない。
 ならば、映画でもと。観てない作品が本作だけだったので観てみました。
 札幌到着までに見終えることができるか…

 思ったより全然面白かったです。
遺産相続をめぐる謎解きは、なかなか見応えあり!設定的にはリアル感はありませんが、グッと引き込まれる雰囲気を持った作品だと思います。

 そして、久能整のキャラがとても良い!
長めの天パのボサボサ頭にデカめのマフラー
コートもなんとなく野暮ったく見えますが、
反した清潔感を感じます。
 それがまた、一見頼りなさげなんですが
理路整然とした物言いにつながり、異様なまでの説得力と頼りがい、安心感に繋がっています。
 かなり魅力的なキャラだと思います。
菅田将暉上手いです。

 上手いと言えば、松嶋菜々子さんもさすがだと思いました。作品が引き締まる感じがします。
 かなり前にお会いした時の印象は、話す声も小さく、オーラを全身から出すタイプの女優さんではないと思いましたが、作品での存在感はかなり大きく、ある意味プロ意識を感じます。

 原菜乃華ちやんもピュアな感じがとても良い。純粋無垢な感じ。汚れないでほしい…笑

 鬼、云々の伝承されて来たストーリーの設定は好みではありませんでしたが、魅力ある
登場人物と謎解きの面白さで楽しめた作品でした。

 ちょっと前後してしまいますが作品中に整が語る話しの内容は、語り方もあるかと思いますが、かなり納得させられる。

 ただ、敢えて抵抗すると整が汐路にカウンセリングを勧めるシーン…。
欧米では心に傷を負うとカウンセリングを受けてokがでないと復職できない。人は弱いということを知っているから。日本では未だに根性論。一見、人は弱くて当たり前、それで良いように聞こえる…。
 私も根性論や精神論で世の中は上手く行かないと思っています。そこは同意。
 しかし、人は弱くて良いとは思いません。
人は強くなるべき。
 私も含め人は弱さも持っています。
弱さを認め、時に人を頼り甘えることに異論はありませんが、それは弱さを克服していく上での手段…。
 弱さを知った上で弱さに甘える選択をすると負の連鎖の始まりに思えてしまいます。
 弱さを知った上で微速でも前向きな向上心を持てれば、たくさんの人が応援してくれるとも思っています。

 何に幸せを感じるかは人それぞれですが、
幸せの選択の幅は広い方がよいのは間違いない。弱さを知った上で一歩を踏み出すかどうかも結局は自分次第ですよね。

 それと、割ったお芋の大き方をくれる人は
絶対良い人と思いたい私がいます…。


 ちなみに、飛行機の遅延は思ったより
早く復旧して、札幌到着後ギリギリまで
粘りましたがラスト10分は帰りの羽田行きで
観ることに…。いい思い出になりました。

ps

ニセコ、札幌から車で2時間30分くらいでしたが、ほんとバブルな土地でした。
某お店が期間限定で、ポップアップストアを展開していて、誘っていただき今回行ってみたのですが…。そのお店も入っているホテルもゲレンデも日本人がほとんどいない…。
話すのも話しかけられるのも英語。
 そして何もかもが高い!ゲレンデのカレーやラーメンが2500円以上。
 ハイアットで話し聞くと、しばらくは予約はいっぱい。2泊以上でないと予約受け付けず2泊の宿泊費が最低60万。
アテンドしてもらい不動産屋も行ってみましたが、広めのコテージを購入しょうとすると5億円以上。ちょっと洒落た建物だと10億円くらい。ハイアットのレジデンス棟の最上階が22億円。すぐ売れてしまったとの事でした💦
いずれもオーナーに日本人はほとんどいないそうです…。

ある意味、貴重な体験して来ました。

ここに、幸せや価値を感じるかは別として
我が家の食卓にあと一品おかずを並べられ位は頑張ろうって気持ちにはなりました💦
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