小枝

ミステリと言う勿れの小枝のネタバレレビュー・内容・結末

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

久能くん物凄く命危なかったのでは!?遺書朗読のシーン、汐路ちゃんが一族の前で「あたしの彼氏だよ!」って久能くんを紹介した瞬間秒で抹殺対象に入ったでしょ。

すごい面白かった。この手の理責めなミステリは往年の2時間サスペンス、山村紅葉や名取裕子、片平なぎさなどが主役を張っていたあの頃のミステリを彷彿とさせる。浅見光彦とかね。まあでもミステリの至高は平日の9時から事件が起こっていたあの時代で、あそこに比肩するミステリ作品はそうそう現れないなとも思う。でも今作、最初から最後まで伏線尽くしで、すごい面白かったことは面白かった。

インパクトを狙っての事だろうけど、やっぱり犯人がただのサイコパスなだけなんだよな。犯行動機に人間性がないから、頭良いやつが理屈で詰めてけば絶対犯人に辿り着くんだよね。人間性の理解というか、プレイヤー全員で喋ってる時にセリフから滲み出る機微を感じ取って当てるみたいな緻密さはないね。一個デカい犯人の確信に迫るセリフがあるけどこれもかなり”あけすけ“と言うやつだった。でもミステリとしてものすごく完成度高いし、展開も2転3転するので⭐️5レベルで面白いです。私が少しミステリに厳しいだけです。

いやでもサイコパス野郎を素人だけで罠に嵌めて追い詰めるの危ないって。ここだけフィクション過ぎる。
小枝

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