このレビューはネタバレを含みます
シングルマザーの早織は、ケガをしたり不安定な言動をする息子･湊の様子がおかしいことに気づき、担任教師に疑念を抱いて小学校へ事情を聞きに行くが、学校の対応や担任教師の態度にいら立つ･･･
しかし早織の視点では悪者のように描かれた担任教師だが、担任教師の視点では子供想いの正義感にあふれた先生であった･･･
そして湊視点が描かれると徐々に真実があきらかになっていく･･･
３つの視点からなる構成で見方が変わるのは面白かったし、｢怪物｣というタイトルのせいで怪物探しをしてしまい最後までヒリヒリとした展開にスリル満点だった
しかし早織との会話中に担当教師が飴をなめたり、校長や先生方の態度が極端だったりとミスリードが大げさすぎるのが微妙だった。
それにあんなにあからさまにいじめがあったら、１人くらい担当教師の味方になってもよさそうだなと思うが･･･
最後、湊は音楽室で大きな音出したり、依里と生まれ変わったように大声出して走ってスッキリしたふうになったけども、結局何も解決していないのでモヤッとしたかな
