ひろゆき

怪物のひろゆきのレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
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銀幕短評(番外編)

残念映画(感想が浮かばないし、おまけも書けない)については、すべて番外(とおし連番をつけない)にしています。その映画の鑑賞とそれなりの長さ(できれば長く)の感想文のひとそろいをもって、わたしのレビューのセット形と考えており、800本にしろ1,000本にせよ、そのかたちで多少を数えたいという つまらないこだわりをもっているからです。もちろん あとで感想文を検索できないのが不便なところではありますが。つい忘れて つまらん映画を二度見したりして。あと途中でギブアップした映画ももちろん残念映画となります。


「破戒」
2022年、日本。1時間59分。
総合評価 66点。
島崎藤村の差別もの。主役と女優に魅力がなかったな。


「SABAKAN」
2022年、日本。1時間36分。
総合評価 50点。
少年ふたりの人情ばなしに終始している(トム・ソーヤの時代からだ)。ああいうことを男の子がやるのはもううんざり見飽きた。現代社会なら、おんなの子で繊細な演技を見せてほしい。「志乃ちゃんは自分の名前がいえない」などのように。


「わたしのお母さん」
2022年、日本。1時間46分。
井上真央、石田えりもの。
人生で記憶に残らない無駄な2時間。


「FALL フォール」
2022年、アメリカ。1時間46分。
総合評価 65点。
電波塔の落下もの。E. ヘミングウェイの短編「キリマンジャロの雪」はわたしが英語で読みとおした最初の小説ですが、あそこではケモノが主人公に近づきますね。この映画では予想どおり鳥ですよ、高いし。さて、どちらがいやだろうか。ひさしぶりに家族で観て、けっこう盛り上がりました。


「名探偵コナン 業火の向日葵」
2015年、日本。1時間53分。
総合評価 70点。
初コナン映画。ゴッホの「ひまわり」を金にものをいわせて買いあさるはなし。出張でオランダ アムステルダムに行ったとき、美術館好きのわたしはもちろんゴッホ美術館に行きました。このはなしは前にくわしく書きましたが、結論をいうとゴッホのごちゃごちゃした絵に合うようにはできていないということです、わたしの感性は。ただ、コナン映画のおもしろさに開眼しました。キッドの活躍に胸がすくし。


「名探偵コナン ベイカー街の亡霊」
2002年、日本。1時間47分。
総合評価 62点。
本作ではコナンがとても目ざわりですね、ホームズ知識を やたらとひけらかしている。かれは映画の冒頭に「真実はいつもひとつ!」と自信ありげにいい切るが、はたして人生そうではないよと いい返したい。


「空気人形」
2009年、日本。1時間56分。
総合評価 60点。
ペ・ドゥナもの。この映画をみると、「ラースと、その彼女」82点を思い出します。あの映画はすてきです。


「怪物」
2023年、日本。2時間6分、公開中
総合評価 60点。
怪物的なヒット作。「最後の決闘裁判」(2021年、アダム・ドライバーもの)というおもしろい映画がありましたね。視点がべつべつの3人で、それぞれの真実はすこしずつことなる。つまり先のコナンのものいいは まちがっている。意識の中で、本作の前半ではアダム・ドライバーがチラチラし、後半はサバカンとの比較がチラチラし、印象のちいさい映画にとどまりました。ちいさいほうの少年、どこかの映画で見ましたね。どこかなあ。


こういう残念映画がたまりすぎると まるで便秘になったようなここちがするので、いったんこのくらいで排出しておきます。今回は和食がおおいな。やれやれですよ。ちょっとね、さかのぼって マルチェロ・マストロヤンニを観ますよ、つぎは。イタ飯ですわ。
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