ゴン吉

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)のゴン吉のレビュー・感想・評価

4.0
見た目は小学生の高校生探偵・江戸川コナンの活躍を描いたテレビアニメシリーズ「名探偵コナン」の劇場版アニメ第26作目。
原作は青山剛昌原作のコミック。

江戸川コナンは、灰原哀や少年探偵団とともに財閥の令嬢・鈴木園子から八丈島へ招待される。八丈島沖にはインターポールの施設パシフック・ブイが新しく稼働したばかりで、そこは世界中の警察の防犯カメラとつながっており、カメラ画像を基にした顏認証システムが運用されていた。コナンはパシフック・ブイに潜り込むが、顏認証システムに連動した老若認証システムの開発者である直美・アルジェントが犯罪組織”黒ずくめの組織”の一味に誘拐されてしまう。さらに灰原哀の正体が老若認証システムにより”黒ずくめの組織”のウォッカにバレて、彼女も拉致されてしまう。コナンは、FBIの狙撃手である赤井秀一や警察庁警備局警備企画課の安室透らの力を借りて連れ去られた二人の救出に向かう。果たして二人の運命は如何に?

「小さくなっても頭脳は同じ 迷宮なしの名探偵 真実はいつもひとつ!」 
今回のテーマは「人種を超えた世界平和」。
コナンと灰原哀の正体が”黒ずくめの組織”のメンバーに知られてしまい、二人は絶体絶命のピンチに陥りハラハラさせられる。 
そんなコナンに対して彼の恋人である女子高生の毛利蘭が得意の空手でナイスフォロー。
大活躍の蘭に対して、彼女の父親である探偵の毛利小五郎はいざという時に全く頼りにならずに笑わせてくれる。  
コナンは、特殊アイテムのスケボーや追跡メガネ、ライト付き腕時計などを駆使して拉致された二人の救出に向かう。
阿笠博士が用意した秘密アイテムのサメカバー付きの水中スクーターと海中ヘッドセットも大活躍。 
一方、”黒ずくめの組織”はメンバー間の複雑な人間関係や思惑が交差しながらも大型潜水艦の魚雷によりパシフック・ブイを攻撃する。 
本作は灰原哀がメインヒロインで、彼女の苦悩と葛藤が健気で切なく、作品を重厚なものにしている。
コナンと蘭の仲に灰原哀が絡んでハラハラさせられながらも最後はホッコリです。
「ちゃんと返したわよ あなたの唇」 
コーヒ―を飲みながらじっくり味わいたくなる作品で、エンドクレジット後にも重要な伏線回収シーンがあり最後まで楽しめた。

2024.4 日テレで鑑賞(金曜ロードショー・本編ノーカット)
ゴン吉

ゴン吉