のんchan

"Sr." ロバート・ダウニー・シニアの生涯ののんchanのレビュー・感想・評価

4.1
さすがに寝不足で頭がボーっとしている。
映画をあまり観たくない日もあっていい。
そんな時にピッタリのドキュメンタリーだった❗️

ロバート・ダウニー・ジュニアが父親の俳優で映画監督で脚本家であるロバート・ダウニー・シニアを3年に渡り密着取材して制作した作品。Sr.とJr.に分かれてそれぞれ編集しているのが見どころでもある。
実に面白く、胸が熱くなった、良作です🌟

Sr.は1960年から低予算映画を制作し始め、俳優であり映画監督として活動していた。そして既存の制度や文化に反発するアウトローだった。
ジム・ジャームッシュやこの作品にも出演しているポール・トーマス・アンダーソンに影響を与えている。

監督作品は観たことがないが、幾つかの作品の一部シーンが挟まっていて、実にバカげたコメディだったりするが、笑いのツボが合うかも知れない、私はかなり笑えた🤣😂

高身長でイケメン、ユーモアに溢れていて、会話のセンスがバッチリ、とても愉快な方。しかし、若い頃に薬物依存症で最初の妻(Jr.の母親、女優のエルシー・フォード)と別れてしまう。

Jr.の言葉
「父は創作の神かなんかと繋がってると思っている。その意味を理解するのが僕の仕事」
と言うように、パーキンソン病に侵された父親を息子として、また映画監督としての仕事人として見つめ直す、そして真実を聞き出す目的でもある内容になっていた。

ダウニーの名前の由来やSr.が創作を始めたキッカケの話も面白い😁


Jr.5歳(1970年)のデビュー作が、Sr.監督の『Pound』。
監獄を訪ねているシーン、名セリフが超可愛い😍

Sr.が語る。
「Jr.は俺が演技を教えなくても理解していたんだ。学校は必要ないと感じた、俳優になるから。よく面白そうな映画に連れて行った、子供だと忘れて😂当然入れなかった映画も沢山あった。例えば『最後の晩餐』とか...」


Sr.が病気のために段々衰えて自力歩行も出来なくなっても、ベッド脇で編集担当者と確認しながら作業をしていた。

2021年7月7日、85歳で亡くなってしまうが、それも含めて作品の一部となっている。


アラン・アーキンやP.T.A監督などが語っている姿も見られる。

これ、かなりお勧めです💫
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