あかめ

ゴジラ-1.0のあかめのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
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「ゴジラ」映画を観ている人にも、1本も観たことがない人にも楽しめる作品になっていたと思います。山崎貴監督が「ALWAYS三丁目の夕日」や「永遠の0」といった自らの大ヒット作品やスピルバーグ作品の娯楽要素をぶちこんだ間口の広い娯楽作品でした。
主人公は「永遠の0」同様に死にそこなった特攻隊員であり、終戦後の疑似家族ドラマには「ALWAYS三丁目の夕日」みたいな泣かせの要素があります。
1作目のゴジラで語られるゴジラ伝説の島大戸島が守備隊基地として登場し、そこで最初にゴジラが出現するところから往年のゴジラファンも掴まれます。大戸島のゴジラの生物感ある動きはローランド・エメリッヒ監督の昔のハリウッド版「ゴジラ」みたいで「ジュラシック・パーク」のTレックスのようにリアルな恐怖を与えてくれます。
まだ自衛隊もなかった時代にゴジラとどう戦うのか?
小さな木製の漁船での戦いはもろ「ジョーズ」。
庵野監督も良かったと言った銀座の場面もビルの屋上で実況するアナウンサーなど1作目を連想させるカットが多く、なおかつ、今の技術だから出来る迫力ある場面に仕上がっていました。
最終決戦に軍が極秘に作っていたあるものが登場するのは1985年版の「ゴジラ」みたいで嬉しくなります。
そんな感じでいろんな映画の要素を感じさせながらも、明らかに山崎貴映画なのがなんか凄い作品でした。 
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