囚人13号

動く馬の囚人13号のレビュー・感想・評価

動く馬(1878年製作の映画)
-
登録されてるやんけ。
スクリーンに映し出されることすら念頭にない時代、馬の運動を捉えた連続写真。疾走中の馬の足が四本とも地上を離れる瞬間があるのかという、金持ちの賭けから生まれた実験の成果は横一列に並んだ12台の写真カメラから捉えられた素晴らしい光景である。
映画以前の極めて平面的(二次元的)世界から如何にして実写/写真にアプローチするかのかという問題の最中、マレーの写真銃やル・プランスの単レンズカメラへヒントを与えた発明品ゾープラクシスコープよりも、連続写真の功績が大きいという事実はマイブリッジが実写世界を捉える写真家であったことからして、文字通り"活動する写真"への執着心を裏付けている。
囚人13号

囚人13号