ニコチンロイド

ほの蒼き瞳のニコチンロイドのレビュー・感想・評価

ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)
3.7
ズドンと暗く重いミステリ。
雪深い景色が続く映画はどうしてこう心を重ーくさせるのだろう。

荒んで枯れたクリスチャン・ベール(吹き替えが内田夕夜さんで嬉しい)も良いのですが、やっぱりハリー・メリングが素晴らしい。
「バスターのバラッド」や「悪魔はいつもそこに」でも思いましたが、あのエキセントリックな顔立ちは他にはいませんね。一度見たら忘れられない。まさか彼があのハリー・ポッターをいじめてたダドリーだと誰が信じるでしょう。
そしてそれがまた巷間知られているエドガー・アラン・ポーの写真に瓜二つで、髭がなくてもう少し若かったらこうだな!と思わせる説得力がある。すごい。

ティモシー・スポール(すごく痩せててびっくりしました、心配になる)やトビー・ジョーンズと言った魅力的な俳優たちも久々に見れて嬉しい。
何気にハリーポッターOBが3人も。

もう少し衣装や建築や風景に19世紀初頭の空気を感じたかったなという物足りなさも少しあります。