ドルジ

aftersun/アフターサンのドルジのレビュー・感想・評価

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)
4.1
82点(100点満点中)
〈脚本〉35/45点
 子供の頃抱いていた、大人への憧れと疎外感、性への目覚めが上手く描かれていた。物語の真のテーマが隠されたまま映画が終わるので、不親切に感じる人もいるかもしれないが、2回目3回目と観て味わいが変わる映画とも言える。物語として大きな盛り上がりはないので地味目ではある
〈演出・撮影〉23/25点
 寂しさを内包したノスタルジーの演出が上手い。また、鏡やガラスの反射・写り込みを活かした演出が見事で、作中最も重要であろう娘が父にインタビューするシーンは、テレビ画面・画面の反射・鏡の三重構造になっていて凄かった
〈音楽〉9/10 点 
 BGMの切なさとどこか懐かしい感じが絶妙。終盤の挿入歌は露骨なまでに作品のテーマを表していてすごい
〈演技・キャスティング〉8/10 点 
 父親役よりも、娘役の方が凄いと思った。とても自然に思春期入りたての女の子を演じている
〈印象〉7/10
 とても映画的な映画で、評論家受けが良さそう。ライト層は意味がわからないと思う人もいるかも。もうちょっとだけ親切でも良かったかな
ドルジ

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