このレビューはネタバレを含みます
監督の自伝的映画。
すごく個人的でスケールとしては小さな物語でありながら、自分自身にもすごく辛さを感じた。
娘に「11歳の時、今は何してると思ってた?」って聞かれて、うまく答えられない父親の様子が耐えられないくらい辛い。
漠然と、子供の時に見えていた親の様子と、実際は違ったんだろうなと。自分の親はどう感じていたんだろう、自分はどうだろうと、見ながらすごく感じた。
劇中で具体的に言及されることがほとんどない為、解釈の幅はある程度ある。
あとからじんわりと、心に辛さがのしかかる。
切り取るように鏡の反射に映る父とテレビ画面の反射にうっすら映る2人の影。
どうしたらこんなに美しい映像として撮影できるんだろうとも思ったり。