なみつ

機動戦士ガンダムSEED FREEDOMのなみつのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)
3.5
「SEEDに求められているものを完璧に理解した映画」
だそうです!

もともとテレビシリーズでしかも2シーズンあり、20年も前にきっちり完結している作品でこれはけっこうすごいと思うので、ファンのみなさんがうらやましいです。3ヶ月経ちそうなのにまだまだ上映しているのもすごい。

西川のアニキが紹介するダイジェストを予習しただけの自分は、「いろいろとこれでいいんか?」と思いながら観ていましたが、あれはあれでよかったんだ!と、なんだか妙に納得しました。


冒頭の戦闘はかっこよかったものの、途中アスランが現れるまで、「なんだこの茶番は」がずっと続いていました。特に申し訳ないのですがキラもラクスも無理すぎて…
キラはいつも「何を…」って言いながら俯いて去る、ってのを何回やるんですか?って感じだったし、ラクスがごはん作って待ってます、みたいな描写も嫌いだし、トニー・スターク社長みたいな家に住んで屋内にバイクが置いてあるってなんなん??だし、花見に行ってピクニックしてると思いきや超重要事項を話まくってて仕事の話をすんなと思うし、これはこの作品に限らないですが寝てる人に毛布かける前に起こすやろ、ってなるし、いろいろとツッコミどころが多すぎた。


極めつけに中盤でキラがぐちぐち言い始めたところで我慢の限界に達しかけたのですが、そこでアスランによる修正が入り、見事に自分が思っていたことを言ってくれて、めちゃくちゃすっきりしました。
「自分が自分がばっかりで」ってもうほんとうにそのとおりで!!
しかしキラも負けておらず、「しかたないだろ、君らが弱いから‥」ときたよ。笑ったー
めっちゃ笑った。

そのへんからちょっと観方が変わって、なんかそんな感じでいいんかなと襟を正して観ると名言のオンパレードでとても楽しめました。
「こいつ、何も考えていないのか?!」とか、
「男なら皆わたしのことを好きになるはずでしょ?!」とか、いろいろキリがないです。


登場人物の名前のセンスがみんな好き。
「シン・アスカ」とか「キラ・ヤマト」とかよく思いつくよなあ。氏名じゃなくて名氏にして、でも氏のほうも名っぽくするとそうなるのかな。
タロウ・サトルとか。ならない…
和名っぽいのもあればルナマリア・ホークみたいなのもあるし。ごろが良いよね。


「えっこいつが?!」というキャラがオリジナルなのがけっこう驚きました。ずっと前からいる顔してるのに。
「月光のワルキューレ」という短い小説を特典でいただいたので読もうと思います。
なみつ

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