たとえば『レクイエムフォードリーム』は主人公らが生きながら地獄を味わう映画だけど、なるほどそれは（好むと好まざるとに関わらず）地獄へ行かざるを得まいという脈絡があったけど、本作はなぜ主人公が生きながら地獄を味わわざるを得ないのか、いまいち腑に落ちない。まあ人生とはそういうものなのだ、宿痾なのだといってしまえばそれまでなのだが、やはり因果応報の世界の方が納得がいく。思い出が云々というやりとりも、なんだか浮いてしまっている。
仏教とキリスト教の対比とか、表面的になぞっているだけでさして深い意味は感じられないのはとても残念に思う。
300万円という、現実的に救われそうな金額設定がめっちゃリアルなのはよかった。
300万円欲しいよね。1000万とか1億とか言わんから。200万だとちと足りない。
