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湯道のfra51のネタバレレビュー・内容・結末

湯道(2023年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

試写会で拝見しましたが、天童よしみさんとクリスさんの歌がとても良かったです。

原作は小山薫堂、銭湯まるまるセットで作って、俳優は有名どころばかりの贅沢仕様、スピンオフも作成済みという至れり尽くせりの作品。会場内では笑いも起きていたので、ハマる人にはハマる作品なのだと思います。

ただ、個人的に全く楽しめない作品でした。



以下ネタバレを含みます。
沢山のキャラクターが出てきますが、全体的にすべてがわざとらしく感じられ、全員が突然打合せでもしたかのようにセリフを繋ぎ始めるラストのシーンなど、学校の学芸会を思い出して困惑しました。

ストーリーはよくある内容なのですが、人物像にあまりフォーカスしないのでキャラにも話にも没入もできず、最後まで置いてけぼりでした。

あと、顔芸…笑えないタイプの顔芸…しんどいです。
顔のアップも、ありすぎて…意味があってのアップかもしれないんですが、その意味がこちらに全然伝わらない…無駄アップとしか受け取れず、回を重ねるごとに「またか…」となります。気になる方は是非カウントしてみてください。
笑いのポイントも作品全体を通して少し分かりづらく感じました。「このバカバカしいことを本気でやってるんですよ、面白いでしょう?」というユーモアを見せたかったのかもしれませんが、笑っていいのかシリアスなのか全く判断がつかず笑いにくかったです。

多分相当お金もかけているでしょうし、沢山の有名俳優を一斉に出してお祭り映画的なものを求められたのかもしれませんが、なんだかもったいないという感想しか出てこない、しんどい2時間でした。
原作未読なのでどこまで忠実に作られたのかは不明ですが、この映画を見て原作を読みたいとは微塵も思いませんでした。

お祭り映画的なものが好きな人や特定の俳優さんを追いかけてる人には楽しい映画かもしれないです。
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