アキラナウェイ

ウーマン・キング 無敵の女戦士たちのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

3.8
女性の
女性による
女性の為の
「ブラック・パンサー」!!
って感じ。

実在したダホメの女性軍団がテーマ。

ダホメの女性軍団とは…。
別名アゴジェ、アゴジあるいはミノ、ミノン。17世紀から19世紀後半にダホメ王国(現在西アフリカのベナン)に存在していた、全員が女性の軍隊の連隊の事。

世界でも類を見ない戦闘技術と凄まじい闘志によりアフリカのダホメ王国を護る女戦士部隊アゴジェ。部隊を率いる将軍ナニスカ(ヴィオラ・デイヴィス)は、奴隷貿易による民族間抗争で自国を脅かす敵との戦いに備え、新兵を集めて訓練を始める—— 。

ヴィオラ・デイヴィスがこの年齢でこのキャリアで、今この作品に主演として出ている事に先ず驚く。この方、今年58歳ですけど!?

男達を相手に全く引けを取らない女性達のガチンコアクションが素晴らしい。剣を振り、喉元を掻っ切り、槍で敵を一掃し、ロープも使いこなす超戦闘民族っぷりに惚れ惚れしちゃう。

宮殿内は男子立ち入り禁止。
戦いの傷を癒やし、新兵の訓練も行われ、女性達だけのコミュニティが確立している。

新兵の1人、ナウィがもう1人の主人公。彼女の出生の秘密にまた驚く。

ナニスカ、何すか?←言いたいだけ。
めっちゃ強い。

でもその強さの源は、男達に囚われ、何度も何度もレイプされた辛い過去。そんな、全てを奪われた女性達が居た堪れない。

概ね満足なんだけど、王様役がジョン・ボイエガ。演技が悪い訳でもないけど、SWのイメージから、有能な王にはどうしても見えなかったのがちと残念。