娼婦ばかりを狙う連続殺人鬼…
四人目のターゲットとなったディアナ…
白いバンに追突されて大事故となり、辛くも一命を取り留めたがその代償に視力を失ってしまう…
失意のディアナに忍び寄る影…
10年ぶりのダリオ・アルジェントの新作は、新しくて何処か古い…でも変わらず血みどろなジャッロ…素敵です。
もう80歳を超えているのですね。
そのせいもあるのか、今作には優しさも溢れているような気がしてなりません。
ギスギスした性格だったディアナは、視力を失うという悲劇と関係のない家族を巻き込んでしまったという後悔の念から、事故に巻き込まれた中国人のチン君という少年の面倒を看るというのは、これまでのアルジェント作品には無い展開なのかも?
主人公が盲目という利点を上手く使い切れず、きゃーきゃー叫んでるだけの主人公…いきなりのヘビが全く物語に絡まない不思議…で、チン君の存在って?…微妙にくっつかないハグ…やられる時は、デデデデン的音楽でお知らせ…
これでいいのだ…それがいいのだ…
今作は、テンポが良く、サクサクと鑑賞できたのが意外と言えば意外なのですが、重鎮となりながらも変わらぬアルジェント・スタイルは流石です。