くまねこ

レア・セドゥのいつわりのくまねこのレビュー・感想・評価

レア・セドゥのいつわり(2021年製作の映画)
2.9
「レア・セドゥのいつわり」Amazonプライムで視聴。
原題”Tromperie”は「欺く」という意味。原作者はユダヤ系米国人のフィリップ・ロス。

開始17分でレアさんお得意の脱ぎ芸。ドゥニ・ポダレデス演じる初老のユダヤ系米国人作家フィリップが何故こんなにモテるのか謎過ぎる…。

59歳と34歳、こんな歳の差の恋愛って普通にあるのかね?男性側の一方的な欲望と妄想の映画化のような気もする。他3人の女性とのエピソードも多く盛り込まれるが、すべてどこか嘘っぽい。よく見ると作家の妄想、いや小説のネタにもみえる。
つまり、作家が書き溜めた小説のネタ帳(妄想)をそのまま会話劇にして映画化したものかもしれない。

女性ばかりの法廷で、フィリップの書いた小説に登場する女性への性差別と女性蔑視の罪状で、裁判を受けるシーンが本作の肝かも…。

表向きは女性への性差別等々の問題を扱いながらも、同時にユダヤ人問題を語りたかったのかもしれない。
依然として差別的な扱いを受けるユダヤ人への民族的抑圧への怒りが裏テーマにも思える。
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