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ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュのkchのレビュー・感想・評価

4.0
なかなかの良作。ポップな話に見えるポスターだけど人権とがっぷり向き合っている。だけど重すぎない。人生の苦しみの横にユーモアもある。最近見たドイツ映画は良作揃いだ。

エンパワメントと呼んでしまえば単純だけど、母たるラビエの爛漫さはそれだけで前向きな未来を引き寄せそうな感じがする。つらい日々の中でもユーモアを忘れない。だけど無理して笑い続けているというより、その人自身の本性だろう。悲しみやつらさも、そのままに現す人で、それは素晴らしいことだなと思った。ラビエを演じるのはドイツのコメディエンヌらしい。

グアンタナモについては『モーリタニアン 黒塗りの記録』を思い出し、拘置所における暴力については『カード・カウンター』との関連を想起した。
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