kch

エル・スールのkchのレビュー・感想・評価

エル・スール(1982年製作の映画)
4.0
ベッド、箱詰め、それから瞳。これらがエリセにとっての大事な映画のメタファーなんだろう。目覚め、夢現の状態。大切なものを集めて缶や旅行鞄に閉じ込めること。

南へ向かえずとも、向かったのだろうという気配を感じられるのが映画である。切り取って、閉じ込める。朦朧としていて、どこまでが現実かわからない曖昧さがある。何かを見ているようで、何も見えていないかもしれない。
kch

kch