さるやん

X エックスのさるやんのネタバレレビュー・内容・結末

X エックス(2022年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

1970年代で有名なポルノ映画といえば
当時禁忌であった白人女性と黒人男性のsexを描いたマリリン·チェンバース主演の『グリーン·ドア』という作品が有名だったらしいです。
こんにちは、どちらかという80年代後半に人気のあったサマンサ·フォックスやクリスティ·キャニオン トレイシー·ローズ いろいろとお世話になりました!!
さるやんです。
その当時大学生の時代は池袋にあるレンタルビデオショップでバイトしてたのでやはりいろいろはいってくるわけですよ。もちろん、ビデオテープ全盛期ですからテープに何らかのテープを貼るんですがまあ、直接は書けないので、万が一見られても平気なように、かといってメジャーなタイトルだと鑑賞されてしまうおそれがあるのでまったく見たい気が起きないような、
そう、今で言うJMSなタイトルを書いといたりしたもんでした。まれにどれだったか分かんなくなって全部デッキ入れる羽目になったり、テープがのびて悲しい思いになったこともありました。

そんな気持ちを思い起こさせてくれる作品が今作は
X であります。
安易なホラーフォーマットの中に重めのテーマ、老いとセックス などをからめてるあたりA24作品らしいです。
が、単純に昔ながらのホラーとしてもかなり楽しめたし、ミア・ゴス初めてポルノ女優に扮した3人がほんとにその当時の雰囲気を漂わせた、まだ巨乳ブームが来る前のヒッピー文化の、香りが残った女優像を体現していてとても素晴らしかったですし、
男優も前述のグリーン・ドアの影響か、マッチョで巨根のイメージがある黒人だったり、胡散臭いプロデューサーが自分の彼女を女優に使ってるあたりも生々しい感じました。

そして、ミア・ゴスが二役を演じる殺人鬼パールも、いつまでも女性の快楽を感じ得たいがパートナーがそれはもう難しいといった悲しさなどや、性的な興奮とともに湧き上がる抑えられない殺人衝動といったシチュエーションも良かったし、残酷描写も思ったよりも頑張ってたと思います。

自分も体力的に衰えを目のあたりにしてますのでどちらかというと老夫婦側の気持ちでみていたのではないかと、思いますし
現代であればVRなどを駆使した次世代のセックスなども活用できるのではないかなあ、と思ってみたりもしました。

三部作ということで前日譚である
パール
の予告が流れてましたがなかなか宗教的な、背景も感じられるホラーみたいなので楽しみにしております。
さるやん

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