アキラナウェイ

劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室のアキラナウェイのレビュー・感想・評価

3.6
娘に勧められて一気見したTVドラマ「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」の劇場版。

ハマり過ぎて、トリアージ(災害時に治療優先度を決める事)の際の「医師の喜多見ですー!聞こえますか〜!?」のモノマネは死ぬ程やりまくった。

劇場版の舞台は横浜!!

「待っているだけじゃ、救えない命がある」という信念で動く喜多見幸太(鈴木亮平)率いるTOKYO MERと「危険を冒しては、救えない命がある」をモットーとする鴨居友(杏)率いる厚労省直轄のYOKOHAMA MERが登場。

TOKYO MERが正式運用を開始してから2年。横浜みなとみらいのランドマークタワーで大規模火災が発生。地上70階の展望フロアに193名が取り残され、その中には喜多見の妻となり、出産間近の千晶(仲里依紗)の姿が—— 。

「TOKYO MER」の面白さは、災害時に於ける緊急医療の在り方を描くだけでなく、東京都知事の赤塚(石田ゆり子)と厚労省大臣の白金(渡辺真起子)との政治の駆け引きやら、消防隊、警察等、お仕事ドラマの面白さが全部盛りな所。劇場版では厚労省大臣が交代していたけど。あと、石田ゆり子みたいに可愛い都知事など、いない!!

冒頭の飛行機事故から、劇場版ならではのスケールの大きさとスリルは満点。命懸けで救助にあたる喜多見チーフ。千晶の両親との会食をすっぽかし、怒った千晶が実家に帰ると向かった先が横浜という展開。

193人もの人が展望フロアで足止めを喰らっている時に「お、おい!燃えてるぞー!」とか大声を出して、わざわざそこにいる全員をパニックに突き落とす人、何なの?ほらー、将棋倒しになるじゃーん!!

パニック映画にありがちな、「オレ達は死ぬんだー!!」みたいな大声出す人ね。

わざわざ不安を煽るなよー。

有事の際には気を付けよっと。

現代に蘇った「タワーリング・インフェルノ」。ちょ、待って。TOKYO MERの面々が70階の階段を駆け上がって来て、そのまま救助にあたっていたけど、小手伸也演じるぽっちゃりさんな冬木さんが涼しげな顔をしているのは無理があるでしょ。膝ヤラレているでしょ。

厚生労働省MER推進部統括官となった音羽さん(賀来賢人)が、指揮権放っぽり出して現場に向かう姿がカッコ良過ぎるぅーー!!

この作品のお約束だけど、もうダメだって時に誰かが助けに来るパターンが流石にやり過ぎ。

何だかんだ難癖を付けつつ、しっかり楽しめたので満足。