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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのmegのレビュー・感想・評価

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正直、自分はもうブチ壊れてて
せめてお金を使い切ってから。と決めて生き続けてるのに
そのさらに次の怖い場所まで行って来た(?

映画に集中してるのに、めちゃくちゃ色んなこと考えてパニックになりながら観てた、、動悸もすごかった

現状の自分(最悪)→このまま生きた未来の自分(絶望)→良い人生(思い付く理想)だった場合の自分→現状の自分
みたいな感じで別のことものすごく考えて、でも戻ってきたら案外大丈夫な状態で安心した。本当に絶望感で精神おかしくなり戻らないのではないかと、絶望しきって本当に立ち直れないと思った。。。

・一人の暑い部屋で何もできずにただ寝てる自分
・人と関わるのが苦手と全て削ぎ落としてバイトすらやる勇気がないと、立ち直るきっかけを失った自分
・そのうち幻聴とか聞こえるようになるのでは、しかもそうなっても誰も頼る人がいない自分

↑みたいに、映画の音とか映像がすごいシーンの途中
想像つくいろんなパターンの未来の最悪な妄想が勝手に浮かんできて、
こうやって人生が終わるのだと。

そして
本当に自分はダメになっちゃったんだもうダメだと思ってから、過去に実際起こった最悪な出来事を具体的に全部思い出した。

だけどエンドロールで、逆に
・あの人と一緒にいる自分
・○○に成れた自分
を考え始めて
だんだん、今最悪であればあるほど、確かに別次元の自分は輝いている(体験してないから良いことしか思いついてない)

最後に今最悪な人生の自分は、じゃあ何を幸せに思うの?と考えて
そしたら残っている友達と猫を抱くことしか思いつかなかった
そして家に着いて猫に感謝して泣いた。(本当意味わからない


支離滅裂で頭おかしくかんじるけど、今何故かめちゃくちゃ平穏な気分。。
でも確実に観て良かったんだよ。。色んな自分を見て戻ってきたエヴリンの、一番最後のシーンが良かったからかな、、?本当よく分からない
久々に観に行けた映画で、やっぱり映画ってすごすぎる



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観て一ヶ月経ってからの感想

アジア系アメリカ人の文学では、よくこう示される↓

1世代目: 戦争や人種隔離を経験。静か。完全に元の国の人で英語は話さない(話せない)
2世代目:めちゃくちゃ自己主張する。強い。英語も話すが中国語も話す。
3世代目:1世代目と2世代目の板挟み。ほぼ英語しか話さない(話せない)祖父母のsilence と父母のspeakの板挟みで苦しむ。自分は何人なのか?とかアイデンティティにも悩む。

でも、だからといって3世代目が被害者だということではない。1世代目は沈黙するしかなかった。2世代目は戦うしかなかった。

この映画ではそれに近いものを示すだけじゃなく、どの世代も変われるし歩み寄れるということを表現しているようで、救いだった。
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