とても分かりやすいエヴァンゲリオンでした。
B級っぽいテイストの事をお金をかけて本気でやっている感が格好良く、笑って泣けて、更に世界を救って哲学にも目覚める凄い作品。
マルチバースは海外ＳＦ映画や日本の漫画によく出てくる設定だけど、マルチバースと量子論的な部分をきちんと繋げて描いている作品は意外と少ない印象（それこそガッツリなのは自分の知る中ではエヴァくらい？？）。この作品は、その辺を分かりやすく、画とセリフと笑いで教えてくれました。たまたま量子力学の本を読み始めていたので、個人的には「なるほど」が多くて楽しめました。
笑い所とシリアスとのメリハリもしっかりしていて、笑っていいのか悩む事もほぼナシ。話前半の、デスクの上に飾られたトロフィーがもう完全に笑わせに来ていて「これから使いますよ～」と、そのシーンを見せたくて撮っている側がうずうずしているのが想像できる…そんなものが随所にあって、ワクワクが止まりませんでした。
ミシェル・ヨーさんがインタビューで触れていましたが、引退せずに今作に出演してくれて本当に良かった！
哲学だし量子論だけど、考えずに気楽に楽しめる作品でした。
強いて言うならですが
話が進むにつれて似た演出が度々出てきて、少ししつこさを感じました。マルチバースあるある演出みたいなものとかも。あとエヴァの「おめでとう！」が受け付けない人は、後半ちょっとしんどい所もあるかもです。
下ネタが苦手な人は注意。
