七色星団

RRRの七色星団のレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
4.1
3時間の上映時間がこれ程までに気にならず最後まで完走した映画も久し振り。
最初から最後まで

凄っ!
何これ?
おもしれー!

を延々と脳内で繰り返すだけのbotと化しちゃってた。
映画が放出するエネルギーに当てられ頭が痺れちゃうわ、カロリー消費も激しかったわで、この後のカツカレーなんかを昼の3時に食べちゃったり。
とにかく鑑賞したあとの昂ぶりとか映画のワンシーン、音楽が頭から離れない感じは『トップガン マーヴェリック』鑑賞後のそれと同じ。

トップガン マーヴェリックでは極力本物の映像を使うことと、映画館での公開に拘ったトム・クルーズの執念の炎と言える熱量がスクリーンから溢れ、その炎に対して観客も歓喜の炎で迎え撃つみたいな送り手と受け手双方の炎がぶつかり合って、それが世界中に燃え広がるという奇跡が起きた訳だけど、RRRもまさにそういう映画だったなー。

少し話がズレるけど、最近、僕の中にちょっとした思い込みのようなものが生まれてて、それは簡単に言うと
"本物はエライ。CG はちょっとね…"
みたいなこと。
実際、CGの凄さを売りにした映画には辟易してて、昨年公開されたアバター2なんかも良く出来てるけど凄さはそんなでも…みたいな感想しかなかった。

ところがRRR。
猛獣大暴れシーンなんかはCGは使ってるし、結構頑張ってはいたけどハリウッド娯楽作品よりCGの出来が甘い箇所も散見された。
そしてストーリーは今までに何万回も見た、聞いたみたいなシンプルなもの。ひねりも伏線もない。
なのに、なのに、なのに超面白かった。

そうだった。
本物を使うとか、CGが凄いとか。それは映像表現の一つでしか無くて、使い方次第で良くも悪くもなるもの。一本の映画を構成する要素の一つでしかなかったんだよねー。
そんな当たり前のことをトップガンが凄過ぎた余り、曲解して映画を見るようになってたみたい。
だからRRRを見て我に返った気分。
ありがとう!RRR!(何それ笑)

そもそもなんだけど、主演二人のインタビューなんか読むとグリーンバックの撮影はほぼ無かったって言ってるので、猛獣シーンやエフェクトにCG使っただけ?嘘でしょ(笑)って話で。

アカデミー賞でも♫ナートゥ が歌曲賞にノミネートされたりと、最近また話題に登ることも多くなったし、上映回数も増えた感触。
是非ともこの熱がもっともっと日本中に広がって欲しいな。

ところでRRRの外道奥様役でデヴィ夫人が出演!?とオープニングから数分は信じて疑わなかった。
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