mimitakoyaki

時をかける愛のmimitakoyakiのレビュー・感想・評価

時をかける愛(2018年製作のドラマ)
4.8
ちょっと凄すぎるドラマと出会ってしまいました‼︎
この作品は台湾のドラマなのですが、もうすぐNetflixで韓国版リメイクが配信されるとのことで、しかもアンヒョソプ(キムサブで最高だった)、チョンヨビン、カンフンというキャストということですから、それはもう楽しみ過ぎて、オリジナルである台湾の本作がめちゃくちゃ良いという評判なので見てみました。
これはハマる‼︎ヤバい‼︎

IT企業で働くユーシュエンは2年前の2017年に飛行機事故で行方不明になった恋人のチュエンシェンが忘れられず、今も恋しくてたまりません。
ソックリな他人を検索できるアプリが開発され、チュエンシェンの写真を読み込むと、チュエンシェンと自分にソックリな人が写った昔の写真が検索で出てきて驚きます。
ある時、自分宛に昔の歌謡曲のカセットテープとウォークマンが届き、それを聴いているうちに、1998年にタイムスリップして、彼氏にソックリなあの写真の高校生と出会って…という話です。
謎が謎を呼び、恋愛だけでなくサスペンス要素もあり、最後の最後まで目が離せません。

しかしこれが、よく考えたなとただただ感心する緻密に練られたストーリーで、過去と現在を行き来しながら、メビウスの輪のようなループの中で、主人公らが、大切な人のために運命を変えようと奔走します。

途中から頭ん中がこんがらがって、え、どういうこと⁇となりながらも、展開が読めずにのめり込んでしまいます。
今はもう会えない愛する人に会いたい、恋しい、救いたいという切なる思いが、胸を締めつけますし、また1998年というひと昔前の時代もどこかノスタルジックで、戻らない幸せな時間、かけがえのない時に胸がギュとします。
いろんなタイムリープものがありますが、その中でも傑作と言えると思います。

キャストがめちゃくちゃ良くて、主人公のユーシュエンと1998年の高校生ユンルー、2010年の大学生時代を演じ分けたアリス・クーが素晴らしかったです。
実年齢が30代半ばくらいのようで、はじめ高校生役はちょっとキビシイかと思って見てましたが、高校生でも2役あって難しいところを見事な演技で見せてくれていました。

またチュエンシェンと1998年の高校生ズーウェイを演じたグレッグ・ハンが最高なんです。
とにかくヒマワリみたいに屈託ない笑顔の優しくて良い子で、この方も30歳くらいですが、高校生がまったく違和感なく、ほんとに可愛い、かっこいい!
グレッグ・ハンとコンバースの組み合わせ最強!
エピソードとしては短かったけど、チュエンシェンの高校時代もめちゃくちゃ可愛くて、同じ高校生でもズーウェイと違って、ちゃんと別人に見えるように演じてて素晴らしいです。
37歳の時のメガネかけてるのもまた最高だし、恋と友情にキュンとさせられます。

韓国版を見る前にと軽い気持ちで見始めましたが、その世界観にどっぷり浸って、ほんとに面白かったです。
台湾の街の風景は日本とよく似てるところもあるけど、シュロの木があったりして異国情緒もあるし、どこか懐かしいかんじもあってとても良かったです。

38

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2回目: 2023.9.11

韓国版リメイクである「いつかの君に」を見終わったばかりなのですが、こちら本作も2周目を完走しました。
1回目見た時は、時系列やズーウェイとチュエンシェンが会う辺りで頭が大混乱して、わかったようなワカランような、でもやっぱりよくワカランというような状態のくせにめちゃくちゃ感動した!という感じでした。
2回目見ると、1回目にこんがらがってたところがだいぶ理解できて、やっぱり2回目見てもほんとにスゴイ!と思える作品です。

感想は1回目に書いたので、その他の気付いた点、気になった点などをメモ的に残そうと思います。

・ユンルーがプレゼントでもらったSONYウォークマンⅡは1981年の発売。舞台は1998年なので中古で買ったのかも。高校生の小遣いで買えるものとして妥当

・台湾のスマホ: 中国語だと膨大な漢字をどう打ち込むのか気になっていたが、部首か記号っぽいもので入力し漢字に変換していた。キーボードには音で表記されてるのか?

・タイムスリップのトリガーとなるウーバイの「ラストダンス」は、はじめはレキシの「墾田永年私財法」ぽいと思ったけど、めちゃくちゃ耳に残ってクセになる

・台湾人も韓国人と同じように、家族でもフルネームで呼ぶ(ズーウェイがチェユンルーって呼ぶ言い方が好き)

・肉饅と麺のケンカの小話: 何が面白いのか2回目でもサッパリ分からず

・ユーシュエンが木に話した「秘密」がエグい。人にやったらアカンやつ💦彼女の人格が疑われる…

・グレッグハンの喉仏ヤバい(全部好き)

・台湾の90年台の不良は日本や韓国の80年代の不良と同じ

・襟の内側がチェックの制服は韓国っぽい

・台湾人の名前が難しい。昆布くらい簡単なのがありがたい

・台湾人は朝ご飯を買いに行く

・ユンルーのお母さん、上沼恵美子?

・砂糖揚げ餅を私にも買ってほしい

・カルメ焼き、台湾にもある

・台湾の高校、昼寝の時間がある

・台湾の学校も起立、礼がある

・「乾杯」「図書館」は日本語とよく似てる、韓国語とほぼ同じ発音

・チュエンシェンの高校時代が乙女で可愛すぎ

・台湾では刑務所から出所したら、火鉢をまたぎ素麺を食べる(悪い運気を払う)

・チュエンシェン、芸術学部のくせに焼肉屋の窓に描いた絵の素人感がすごい

・空港のシーンで頭が大混乱に陥りがちなので、19話をじっくり集中して見るべし。

・台湾の病院の霊安室に十字架

・日記の日付①: 「87/12/19」とユンルーが書いてるが、字幕では「1998年10月19日」となっている。この時代は台湾独自の民国暦と陰暦で表記していたのか(民国元年は1912年)

・日記の日付②: ユーシュエンは「2020.12.30」と書いている。この時代にはもう民国暦は使わずに西暦で書くようになっているのか

・テープがなくなれば、出会わず恋もなくなる: ウーバイのアルバムタイトルが「恋の終わり」。切ない!

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