大好きなバラエティ番組「1泊2日」では、ふざけたりどんくさかったりちょっとおバカなナイヌを毎週見てるので、今作での財閥御曹司でパクミニョンの相手役というのが違和感ありまくりで、ナイヌがこんな真っ当な人の役をするんだと思うと笑えて来ました。
末期がんで余命わずか、夫はこの上ない程のクズで、たった1人の親友と浮気して裏切られた上に殺されるという、1話目から胸糞の悪い展開に引き込まれました。
そこから過去に遡って主人公が生まれ変わり、夫と親友に復讐しながら自分の人生を生き直すというストーリーです。
いつも華やかなパクミニョンが、末期がんで激痩せしててびっくり…。
あまりにも幸薄くて、優しすぎるのか鈍感なのか主体性もなく、気の毒だけど魅力のない女性を演じてて、そこはちょっと新鮮でした。
起きる出来事自体は変えられないけど、誰に起きるかは変えられるということで、クズ夫とクズ親友に災難が降りかかるようにと仕向けていくのですが、自分の代わりに死ぬ運命を他の人に被せるというのが、どうしてもスッキリした気持ちにはなれないところがあり…。
ですが、復讐劇としてはなかなか面白かったです。
パクミニョン演じる主人公が、これまで他人に振り回されて自分を犠牲にして来た人生を生き直し、自分を鍛え心身ともに強くなって、自分自身の人生を大切に生きていくように成長していったのが良かったです。
でも、すごかったのは、徹底したクズ男女を演じたイイギョンとソンハユン!
ほんっとにクズ過ぎて胸糞悪くてたまりませんでした。
イイギョンは今までおもしろ役みたいなイメージだったので、今作でのマジもんの悪人が新鮮!
ちゃんと憎ったらしくて上手かったです。
ソンハユンも、女の嫌なところを煮詰めて冷やして固めました、という役柄で、めちゃくちゃタチの悪いクソ女を見事に演じていました。
イイギョンは単純クズなんですけど、ソンハユンの方は人を操って騙して自分を優位に立たせたり支配したりするタイプでサイコ味がある分ゾッとします。
このクズふたりの存在感が圧倒的で、だからこそドラマが盛り上がったんだとおもいました。
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