三谷幸喜脚本ということでひっっさしぶりに観た大河ドラマ。平家の囚人だった源頼朝が北条家に転がり込んだことに始まり、長い源平合戦の末に平家を打倒し鎌倉幕府を開いて将軍となるまでの群像劇と、「13人」と言ってるので恐らく頼朝が死んで集団指導体制「十三人の合議制」が発足されるとこまでのドラマ、かと思われる。まだ進行中だけどとりあえず15話がショック過ぎて一旦書いとく。
ギャグセンスはベタベタに三谷節でまあ気が抜けるんだが、今作は緊迫感あるシリアスが結構面白い！この時分の近親•血縁者同士だからこそとも言える、一種独特の愛憎や禍根、思惑のもたらす血生臭く度肝を抜かれる展開に釘付けにされる。
豪華すぎて何も言えない役者陣の中でも、松平健の平清盛がマジですごい迫力だった。未だかつて観た中の清盛で1番それっぽい。
そんで中村獅童すごい。寡黙で決して派手な役じゃないのに、あの得体のしれない恐ろしさと不穏さ。。
佐藤浩市の上総介！！涙 1番くらい好きな役だったのに、15話酷いっっ！！1番頼りになるやつは、、ってそれ人望無くす気がするんだけど何この理不尽。。😭
上総介にしても義円にしても木曽義仲にしても、とにかくむっちゃ素直でイイヤツほどこの時代で生き残れない、この倫理的に逆転した生きづらさがほんとに辛い。。義経も頼朝も、このドラマでの描かれ方だとまじサイコパス兄弟だな。。ほんと嫌いになるわ。
私の中で義経記の悲劇の儚い美男子のイメージが強すぎて、今作の義経像が斬新すぎた。戦闘狂で感情的で無鉄砲で青臭くていっつもイライラしてて、ほんと仰天だわ。そんで義経の不満と鎌倉殿との関係の崩れ方がよく見えて興味深い。
小四郎、八重さん絡みが善意のストーカー感半端なくてイタかったが、そんなんドラマ全体から見たら可愛げでしかない。北条家の純情このドラマにおいてマジで癒し。てか北条家が基本的にのほほんギャグ要員で安心感ある。仲良しの大泉&小池コンビは安定。
