Melko

帰ってきた時効警察のMelkoのレビュー・感想・評価

帰ってきた時効警察(2007年製作のドラマ)
3.7
シーズン1イッキ見から、流れでこちらも鑑賞。
自分の記憶的にはこのシーズン2の方がよく覚えていて、(温泉おかみの話など)こちらはシーズン1と比べ、第三者が犯人を庇ったりするのが多めだったかな?

時効成立まで必死に逃げ切る、というのではなく、毎日必死に生きてたらいつのまにか15年経ってました、というような。
てか今思うと、2007年放送当時から逆算して15年前の事件ということは、自分が生まれた年代らへん。
事件の引き金になる背景に、バブル崩壊だなんだとちょっと時代を感じてそれも懐かしさを倍増させたり。今からしたら分厚すぎる折り畳みケータイも、ノスタルジー爆上げ。

三日月ちゃんが謎解き主役の会もあって、この回だけなんか終始テンポがおかしいと思ったら、オダジョー脚本か笑
ゲスト犯人の熱量も前シーズンに増して高く、杉本彩や国生さゆりは本人まんまな演技なのに、何かその役に馴染んでくる不思議。
あと、子供の頃は気づかなかったわ〜、今回初めて通して見て気づいた。
このドラマ、どの回も女性が犯人なのね…!!まあ、女は嘘つくの上手いから…?そんな女性たちに時にタジタジになりながら、時に痛いところを突いて追い詰めながらの霧山の推理。でもザシュッと詰めるわけではない。あくまで最後は犯人の自白を待つわけだから、うまくゆるい温度感で誘導しながら推理をぶつけていく。
霧山役にはオダジョー以外考えられないわ。

付かず離れずの霧山・三日月コンビに一旦の区切りな、ほんわか最終回。
仕事があってないような時効管理課。職場メンバーで温泉旅行なんて、今の時代じゃ考えられないけど、自分は似たようなことをやったこともあって、職場メンバーがなんか親戚みたいっていう、あの感覚なんとなくわかるんだよなー。
人との距離が遠くなっちゃった今だからこそ、そうゆうところもちょっとジーンとしたり。お互いがお互いをソフトにけなしながらも、なんだかんだ一緒に仕事する、仲間外れにせずちゃんと心配したりする仲が素敵。

シーズン1よりもそこはかとなくトリックの「んなアホな」感が増えてるけど、そうゆうのを期待してみるドラマではない。
肩の力を抜いて、ゆるりと、低温ギャグと演者の顔芸、そしてオダジョーと麻生久美子の立ち回りを楽しむべし。
いやー、あんなにダサダサな見た目で笑えないギャグ振り撒いといて、最終回で颯爽とフラメンコギター弾いちゃうオダジョーよ。やっぱカッコいいわ。
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