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心理探偵フィッツのunknownのレビュー・感想・評価

心理探偵フィッツ(1993年製作のドラマ)
3.8
原題は「CRACKER」。wikipediaによると「関わる人間の関係や精神を傷付け壊す人物」という意味らしいが、取り調べ時に、誰々に吐かせる云々ってセリフに「crack」がでてきて、多分「吐かせ屋」みたいな意味もあるのかな。。

日本ではNHK衛星第2で1996年〜放映されてたようだが、全く知らなかった。ちなみに、主人公フィッツの本業は心理学の博士で、警察に依頼され事件捜査に協力しているという設定なので、探偵ではない。

フィッツの見た目はかなりの巨漢で肥満体型。重度のギャンブル依存症、かつチェーンスモーカーで飲酒量も凄い。こんな病的な人が身近に居たら気が狂いそーと思うが、実際カミさんは愛想を尽かし2度家出し離婚寸前。だが結局戻ってきてしまうのは、フィッツが性豪?なのとインテリジェンスがあるからでしょうか…。金ないのに。しかもペンハリガンという名の警察官の愛人も居て(早瀬優香子似)。S3最終話ではフィッツのストーカーみたいな犯人も登場するし、とにかくモテてるのが謎。。

フィッツを演じるロビー・コルトレーンは「ハリーポッター」シリーズのハグリッド役で有名な俳優だが、フィッツにはハグリッドのような可愛げは全くなく、とことんまで憎たらしく病的で嫌な奴としか思えず…。生まれたばかりの赤ちゃん含め3人も子供居るのにまじでギャンブルやめろー。

S1で観るのやめようかしらと思ってたけど、S2以降俄然見応えが凄くて止まらなかった。S2「孤独な男」の犯人役は「トレスポ」出演前のロバート・カーライル。若い!サッカーのリバプールファンでスキンヘッドのサイコパス男の演技が振り切れてて凄かった!

またS3「悲しい出会い」は、これまた若いジョン・シムとリアム・カニンガムによるBL回で目が離せなかった…。バチバチにキレやすい(イヤミなアパートの大家を出会い頭にノミで刺す)17歳役のジョン・シムもヤバかったが、30代の元軍人のリアム(更に大家にトドメをさす!)もヤバかった。。そんで最終的に「I love you(叫&号泣)」て。破滅的な2人だったなあ。

最後の最後にカミさんに「私の為に死ねる?」って聞かれて何も答えず背を向けるのは止めろフィッツ。「え…」っていう変な空気のまま終了してしまい唖然としてしまった…。

あとフィッツの愛人で相棒の女性警官・ペンハリガンは、最初から最後まで職場で女性ということで直接的、間接的なセクハラを受けまくり(頭おかしい部長にレイプまでされた💢)昇進の願いも叶わず、退職届を出してしまいとても悲しく辛かった…。周りの無能な男たちは男であるってだけでペンハリガンより重用されてるのに。本当他人事ながら悔しかった😭
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