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ライン・オブ・デューティ シーズン1のunknownのレビュー・感想・評価

4.0
面白い!もっと早く観てれば良かった…。スティーヴ役のマーティン・コムストン(ケン・ローチ監督「SWEET SIXTEEN」主演時に比べ顔がまん丸でかわいい)もケイト役のヴィッキー・マクルーア(シェーン・メドウズ監督「This is England」のoiパンク女子役、最高)も大好きな俳優さんなんだけど、これまで余りドラマに食指が動かずで、ずっと未見のままだった。

警察内部の汚職特捜班(AC-12)が汚職警官を捜査・告発するという設定が、地味〜なようでめちゃくちゃ面白い。主人公で特捜班の新入りであるスティーヴは、以前は対テロ対策班で指揮官やってたんだけど、同じチームの警察官が無実の民間人を射殺しちゃった事で一悶着ありチームを追われた後AC-12に事実上左遷されるという、スネに傷を持つ男。彼が、ロンドン警視庁内の花形捜査チームTO-20の人気者・ゲイツ警部の汚職(点数稼ぎ目当ての多重摘発)を追っていくうちゲイツ警部を取り巻く、より深い犯罪に巻き込まれていくという内容のS1。

テロ対策班や重犯罪捜査班が警察署の花形で、汚職特捜班は警察官の足を引っ張る存在として非常に疎ましがられている事が、周囲からの嫌味や嫌がらせ(車に人糞⁈や机の引き出しにネズミの死骸入れられたり、ツバ吐かれたり…)を通じてよくわかる。けどスティーヴもケイトもめげずにプライドを持って仕事やってて偉い!

ゲイツ警部、超優秀な刑事として人望もあり妻子思いの優しいパパという表の顔とは裏腹に、並行して愛人と逢瀬を重ねその愛人から大金を貰って娘2人の名門小学校通学費用に充てるという無茶苦茶さ。愛人もかなりイッちゃってて「さっき飲酒運転して何か轢いちゃったかも…揉み消してくれる?」的なことを言って、実際は自分の会社の会計士を確信を持って轢き殺してたとか、破滅一直線のあり得なさで、2人のそれぞれの最期はもうこうなるべくしてなったというか何というか。一話一話が濃厚すぎてあっという間に終わっちゃったなあ。てか実は一番ヤバかった奴は、犯罪組織のボスの子飼いだったゲイツの部下・マシュー?

ゲットー地区の麻薬汚染やネグレクト問題、老人や障がい者への暴力・略奪、悪ガキの無軌道ぶり、仕事やってる感だけのやさぐれた女性巡査も印象に残った。ブリティッシュアクセント好きなので、ガキの発するスラングも心地良く聞こえたりして😅あとどうでもいいけど、スティーヴが誘ってその気にさせたくせにパブに一人取り残された女性が気になった。

日本でもこういう警察官の汚職や闇を暴く渋いドラマやってほしいなー。実際、英国以上に汚職だらけでしょ?😅
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