Qちゃん

アンという名の少女 シーズン2のQちゃんのレビュー・感想・評価

2.8
第一シーズンの時にも思ったけど、この製作陣は、原作が好きなのか嫌いなのか分からなくなる。というか、むしろ嫌いなんじゃないかと思うくらい。それか、舞台や設定は好きだが、地に足ついた現実味がないと面白くならないか、斬新にならないと思ったか。

原作が心のバイブルなくらい好きな私には、この作品はとても微妙な気持ちにさせられる。アンやマリラ、他の子どもたちの、見た目はむちゃくちゃ原作に忠実。まさにそんな感じ。マリラは最高に原作通り。むしろ紡がれていなかった彼女の母性的な部分が補足されてて、もっと素敵かも。

でも、ストーリーラインや原作の要素がかなりネガティブに歪められてる。どんな過去があっても、キラキラと今と未来を生きる原作のアンと、そんな彼女にポジティブにインスパイアされる周りのキャラたちが、本作では本人含めてグルグルと苦しみ続けるし、過去のトラウマは暗くのしかかり続けるし、その上で、原作だと観てて微笑ましかった失敗シーンも、正直観てて辛い。

そしてギルバートとアンの関係、ドラマを盛り上げることには貢献するかもだが、原作から逆転させてるの、アンの性格や行動の色々意味合いが変わってきてすごくヤダ。。

やっぱ赤毛のアンはミーガンフォローズの映画版が1番いいな。。あれはアンの青春以降のストーリーに変更加えてたけど、原作の持つ要素や世界観を1番よく反映できていて、キラキラしていた。
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