Rocco

ザ・クラウン シーズン5のRoccoのレビュー・感想・評価

ザ・クラウン シーズン5(2022年製作のドラマ)
4.0
視聴開始時は役者陣の入れ替わりに違和感があった。イメルダ・ストーントン、ドミニク・ウェストは外見はともかく声がそっくり、エリザベス・デビッキは外見がそっくりなのでまだしも、ジョニ―・リー・ミラーのジョン・メイジャー、ジョナサン・プライスのエジンバラ公、レスリー・マンヴィルのマーガレット王女などは声も外見も違いすぎてなんだかなぁ。

ところが、回が進むにつれ、本人にしか見えなくなってくるから不思議。

シーズン5は「君のタンポンになりたい」というチャールズ皇太子の大スキャンダル(これ以外にもかなり恥ずかしい発言が沢山)、盗聴事件から二人の離婚までと内容がかなり暗い。盗聴事件は1992年のことだから、チャールズは身から出たさびとはいえ、実に30年近く干されたのかと思うと少し気の毒になった。故ダイアナ妃の描かれ方が少しアンフェア?な気がしなくもない。かよわいふりをしつつ上目遣いで周囲の男性を操作する、なかなかの悪女っぷり。ボーイフレンドが出来たことをウィリアムに報告し、「そんなことは聞きたくない」と最愛の息子から言われてしまう始末。一方、チャールズのほうは、冒頭のスキャンダルで国民の支持率が低迷した以外は、精力的で頭脳も冴える有能な男性として描かれている。

終盤に出てきたくらいで馴染みが少ないとはいえ、トニー・ブレア酷すぎない?ブレアが首相に就任した時は、少なくとも若々しいオーラである種のカリスマ的人気があったけどなぁ。ジョン・メイジャーのほうがまともに見えたのは慣れた、ということか。ドディも全然似てないけど、このままシーズン6に突入する。

以上、文句をつけたけれども、この作品がこの内容で全世界に対して公開されていることはある意味すごいことだと思う。 
Rocco

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