ここの評価あまり良くないけど個人的にはそこまで悪くないと思ってる。
VRのアクションシーン、サイドライトやバックライトを多用したコントラスト強めで立体感ある映像、間接照明を生かしたドラマチックなムード演出、BFの近未来的建物や階段の冷たく無機質な空間演出など、視覚的なこだわりが随所にあって、日本の地上波はもちろん、韓国地上波ドラマでもお目にかかれないクオリティ。
フィルム・ノワールでよく使われる撮影技法なので自分の好みに合ってるのもあるけど。
内容面では、もともとこの作家さんってテーマやキャラクターを深掘りしたり、緻密なプロット構成するタイプじゃないと思う。
ただ「秘密の森」でも感じたけど法律のことをよく勉強してて、韓ドラにありがちな感情論で解決しようとしたり、相手を徹底的に悪と描くことで主人公に感情移入させようとする展開や設定がなく、理論的に淡々と進行するこの作家さんの作風は好き。
なのでこういったスタイリッシュでクールなノワール的演出と相性がいいと思う。
『ヴィンツェンツォ』で長髪の詐欺師役でカメオ出演してたイ・ヒジュンさんが今作では短髪スーツで総理役。
40代半ばに差し掛かってアラフォーの程よい色気と長身でパツンパツンのスーツから筋肉も凄くて、チュ・ジフンやハン・ヒョジュさんとビジュアル面でもその存在感は負けてない。このドラマの世界観にめちゃくちゃ合ってる✨
この冷たい空気感と張り詰めた緊張感でこのままラストまで突っ走って欲しい！
