ブルームーン男爵

ジェントルメンのブルームーン男爵のレビュー・感想・評価

ジェントルメン(2024年製作のドラマ)
4.5
2019年の映画「ジェントルメン」のスピンオフ作品。監督・脚本を務めたガイ・リッチー(マドンナの元旦那)が同じく製作総指揮を担っている。

公爵家を継いだ主人公が、麻薬ビジネスに巻き込まれるというトリッキーな設定だが、とにかく面白い。コミカルながら、クールでシリアスなタッチ。クレイジーなキャラクター達がほんと魅力的。個人的にドはまりだった。

ガイ・リッチーはクライムテーマの作品が多い一方、上流階級を取り扱った作品も多い。それらは相反するテーマだが、うまく劇中で昇華している。リッチー自身は読字に障害があり学校をドロップアウトしているので、アウトローさがあるが、一方で、父親は軍将校だったこともあり、階級間の葛藤を抱きやすかったのかもしれない。ちなみに、リッチー自身は平民の生まれだが、両親は離婚後に、父親は女男爵、母親は准男爵と再婚していたりする。

コミカルでスタイリッシュな作品でぜひオススメしたい。