コーディー

殺人者のパラドックスのコーディーのレビュー・感想・評価

殺人者のパラドックス(2024年製作のドラマ)
3.8
ある夜の事件を機に殺人衝動に憑かれた青年タンが悪人感知能力にも目覚め、自責と正当化の狭間で殺しを繰り返していく…
証拠が残らない幸運な殺人者と刑事の駆け引き、更には新手の登場で正義を巡る物語がますます捻れていくのが面白いし、闇に染まり切れないウシクが可愛いw

自発的ではないものの衝動に導かれバットマンになってしまった青年タン。
中盤以降は少し影が薄くなりテーマも見失いかけたけど、アンチヒーローの立場を揺るがすジョーカーの存在を巧く絡めて、身勝手な正義を様々な視点で疑っていく展開は良かったし、それぞれに葛藤を滲ませる俳優陣の演技も素晴らしい!

普通の大学生から徐々に影を背負っていくも、白と黒の狭間で葛藤を続けるチェ・ウシクの演技が相変わらず最高やし、そんな彼を信念に従い追跡しながらも静かな揺らぎを魅せるソン・ソックも良い!
そしてそんな二人の色気ムンムンな駆け引きにw脅威でもって緊張感を加えるイ・ヒジュンがこれまた凄い!

面白かったです。