あちぴろ

愛していると言ってくれのあちぴろのレビュー・感想・評価

愛していると言ってくれ(2023年製作のドラマ)
3.9
北川悦吏子さんの原作(脚本)の1995年TBS系金10の大ヒットドラマの韓国リメイク。
このドラマの版権を10年以上前から俳優チョン・ウソンが押さえていたと記事で見る。

映画.comより引用
「日本の原作を拝見して、すごく気に入って、ドラマ化したいと思って、13年前に版権を自ら購入したんです。ただ、当時の状況としてドラマ化がなかなか厳しく、実現できませんでした。けれど、数年前にお声がかかり、版権も再度購入して、2023年の今年、ついにドラマ化することになりました。」

日本版の豊川悦司と常盤貴子のドラマを当時観ていなかった自分にはとても緩やかに流れる大人の恋愛ドラマだった。
設定は年齢を大きく上げて主人公のチャ・ジヌ(チョンウソン)は44歳の聴覚を失った画家。そんな彼と運命的に出会った33歳でCAの仕事を辞めて俳優を志す女優チョン・モウン(シン・ヒョンビン)との恋を描く。
言葉の壁、ジヌが学生時代の大恋愛した相手の登場、言い切れない悩みなどを描く本作。
優しい音楽と表情で見せる作品。
声が届かなくても互いの表情や仕草などでも伝えられる事がある。文字と手話だけで耳に届く言葉以上の「想い」が届くと言うのを分からせてくれる。
大きな事件が起こる訳でも裏切りなどがある訳でもないがどうにも惹きつけられる。

韓国ドラマ特有の「施設育ち」のくだりは原作にもあったのかどうかは不明だが、そのあたりをもう少し膨らませて欲しかった気もする。

【キャスト】
❇️チョンウソンは言うまでもなく。
❇️シン・ヒョンビン:「賢い医師生活」で有名なったとか。映画「藁にもすがる獣たち」など。
❇️イ·ジェギュン(モウンの友人、作曲家):初見。「ショッピング王ルイ」、「医心伝心」など
❇️パク・ジンジュ(モウンの友人、アートセンター事務員):「彼女の私生活」、「その年、私たちは」など主人公の友人演じたらピカイチかも。
❇️キム・ジヒョン(ジヌの昔の恋人):「39歳」、「D.P2」など
❇️ホ・ジュンソク(ジヌ友人、居酒屋「深い」マスター):「シーシュポス」、「その年、私たちは」など。この人の演技が本当に良かった。
❇️シン・ジェフイ(モウン弟):「ムービング(‼️あの返り討ちにあった学生か!)」、「今、私たちの学校は」など
❇️キム・ミギョン(モウンの母):言わずもがな、またこのお母さん!同時に「サムダルリ」も「もうすぐ死にます」でも母親役してたんでは?!
❇️キム・ジュンハン:「ある春の夜に」、「賢い医師生活」など。カメオ出演で1話の映画撮影の俳優さん。おそらく、チョンウソンの映画に出演してることからかな?


全16話、ゆっくりと育まれていく二人の恋愛の行方は…16話のエピローグで観る人によって捉え方変わるのかな。過去?現在?と結論を出さないラストの様に感じた。


(2024/1/26〜2/11)
あちぴろ

あちぴろ