君たちは、納得のいかない毎日を…誰かのせいにしてはいないか？
松岡茉優主演による日本テレビ制作のドラマ。
未来を経験した教師が、生徒と本気で向き合う姿を描く。
主人公となる教師・九条を松岡、彼女の夫を松下洸平、学校の教頭を荒川良々、高校生役で芦田愛菜、奥平大兼、加藤清史郎、當真あみ、茅島みずき、窪塚愛流、詩羽、田中美久等を筆頭に、今をときめく、また今後が期待される若手俳優が数多く登場しているほか、吉田羊、サーヤ、森田望智等が登場。
物語は、卒業式の日に何者かに吹き抜け廊下から突き落とされた九条が、地面が近づいた瞬間、一年前の始業式の日にタイムスリップするという衝撃的なシーンでスタートするため、掴みは抜群。
以降、自身の未来を変えるべく30人の生徒と向き合う姿が描かれるのだが、根底には前述のように、誰が九条を突き落としたのかという犯人探しがあるため、展開はサスペンスフル。
また、毎回、違う生徒にフォーカスが当たりつつも、徐々に時が流れるとともに真相に迫っていく展開は見どころ十分であり、なかなかのクオリティを誇っている。
結局のところ、SF要素が埋もれてしまった感は否めないが、生徒、教師、それぞれの成長譚をミステリ要素を散りばめて濃密に描き出す内容は面白く、この後、生徒役から誰がブレイクするかが楽しみとなった一作。
一生なんて、気にできない。
