空

砂漠の王の空のレビュー・感想・評価

砂漠の王(2022年製作のドラマ)
4.1
「D.P」キム・ボトン作家の初監督作品。脚本も担当。

低予算ながらセンスとアイデアで勝負した、他にはないシュールな世界観にどハマりした。
テーマは格差と拝金主義、チン・グの役割が「イカゲーム」のお爺ちゃん。「D.P」同様メッセージ性が強くテーマは重いけど、本作は痛快なブラックコメディで過激描写、難解さは一切なくサクサク観れた。

同じ場面をキャラクター毎に視点を変えて描く群像劇の奥深さと、バラバラに見えた物語が終盤一つに繋がってクライマックスを迎えるという、1エピソード20分〜30分×全6話という短さでこの構成すごい。

個性豊かなキャラクターが複数登場する本作のような群像劇で、各キャラクターを見事に演じた俳優さんたちも、チング以外初めてだったけど皆素晴らしかった。
子役の女の子と男の子のキャスティングセンス!任天堂ファミコンしてた男の子めちゃくちゃ味がある😍

「刑事ロク最後の心理戦」で初めて知ったチン・グ氏の熱が冷めないうちに新作見れたという幸せ。

韓国OTTランキングでは1位だけど日本人は見る人を選びそう。ハマる人はハマる作品。
WATCHAオリジナルってミニシアター系ぽい良質作品多いのかな。Netflixにはない良さがある。入会して正解だった。
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