Totto

葬儀屋の女のTottoのレビュー・感想・評価

葬儀屋の女(2022年製作のドラマ)
4.0
「葬儀屋の女」という日本語タイトルは、なんとなく親近感が沸くちょっとコメディ風味のサスペンスを想像させますが、英語のタイトルは「Woman of the dead」、ドイツ語は「Totenfrau」。意味はどちらも「死の女」のようです。観終えてからは、日本語もそっちの方が良いような気もしました。

当方Netflixは最上位のUHD対応のプレミアムプランの契約ですが、4Kで映し出されるアルプス山脈がとても美しいです。舞台はスキー場があるようなオーストリアの山間部の小さな町です。デフォルトの音声は英語になっていましたが、オーストリアの公用語はドイツ語なのでオリジナル音声はドイツ語です。

第一話開始早々から衝撃的な展開が始まります。愛する夫は一瞬にして暴走してきたクルマに跳ねられ死んでしまい、跳ねたクルマは逃げ去ってしまいます。さらにストーリーはテンポよく展開し、彼女が犯人らしき人物にたどり着くころには、「きっと、警察に任せてられないので自分で夫殺しの事件を解決をするというストーリーなんだろうな」と思いましたが、実は、そんな生半可なお話ではありませんでした!え!!ええー!!えええーー!!、そうくるか!!!って感じです。

子供のころから父親に葬儀屋の仕事である「遺体」の処置を身に着けさせられ、日々日常的に「遺体」を扱う彼女にとって「人の死」とはふつうの人間の感覚とはだいぶ違うものがあるようです。さらに彼女には誰にも言えない、ただし、死んだ夫もそれを知っていたという衝撃的な過去があることも後半戦にはわかってきます。誰にとって衝撃的かというと、視聴者にとって衝撃的な過去です!

そしてクライマックスの展開はこれまた、まるで予想してなかった結末です。リミテッドシリーズとは書いてないですが、シーズン1の6話で完結した感じです。というか、同じ主人公でシーズン2とか出てきたら恐ろしい!!
Totto

Totto