ドルフィンキック

大病院占拠のドルフィンキックのネタバレレビュー・内容・結末

大病院占拠(2023年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

地上波のテレビ放送で、全話見ました。

良い意味で、見る前の予想とは違うドラマでしたね。

単なる「ダイ・ハード」の焼き直しではないところに好感が持てました。

確かに、第二話位までは、「ダイ・ハード」っぽくて、例えば、主演の櫻井翔さん演じる、武蔵刑事が、偶然、居合わせた場所が、謎の集団に占拠されて、孤軍奮闘の活躍を魅せたり、櫻井翔さん演じる、武蔵刑事が、ブルース・ウィリス演じる、ジョン・マクレーン刑事よろしくとばかりに、エアダクトを這いずりまわったり、エアダクトから、下のフロアの様子を伺ったり、アラン・リックマン演じる、ハンス・グルーバーの末路を彷彿とさせる、櫻井翔さん演じる、武蔵刑事の落下(でも、不幸中の幸いで助かる。)や事件の現場に居ながら、中々、犯人達と絡んで来ない、人物である、リムジン運転手・アーガイル的なポジションの役を、明日海りおさん演じる、イナバウアー由衣こと、因幡が、良い味を出していたり、主人公の櫻井翔さん演じる、武蔵刑事の奥さんが、人質の一人であったり・・・。
と「ダイ・ハード」へのオマージュ&リスペクト満載!で、限定空間が舞台の作品ならではの終始緊迫感を持続したままの展開は、確かに、和製「ダイ・ハード」だと思いました。

ですが、主人公の武蔵刑事が、途中で、事件現場を退場したことにより、最初は、最後まで、現場に残った方が、ずっと、緊迫感が持続して、事件解決後、颯爽と現場から、出て来る方が、爽快感が、あって、面白いのではとは思いましたが、でも、結果、物語が、色々な方向へ、広がって行き、第三話以降は、犯人からの指示に従って、櫻井翔さん演じる、武蔵刑事が、相棒の白洲迅さん演じる、若手刑事の相模俊介と、バディで、街中を駆けまわる「ダイ・ハード3」的な展開が、加わり、そこに、「仮面病棟」的な謎解きサスペンスを加えて、尚且つ、「~仕事人」や「ザ・ハングマン」や「ミナミの帝王」などなどの世直し的なドラマの要素も、加わり、より一層、面白くなって行き、楽しめました♪

更に、ドローンが登場したり、動画配信で悪事を暴いたり、スマートフォンを駆使した展開があったり、コンピューターを多用した展開があったり、時事問題を絡めて来たり、現代的な要素も、加わり、更に更に、二転三転するストーリー展開やサプライズの連続にも、手に汗握りながら、ハラハラドキドキしながら、毎回、毎回、引き込まれました。

続編を予感させる意味深なラストも、ゾクッとしました。

あと、櫻井翔さん演じる、武蔵刑事の「ウソだろー!」って言うセリフにハマってしまいました♪

確かに、ドラマなので、予算の関係だとは思いますが(あくまでも、推測ですが。)、CGは、チープに感じましたが、物語に集中していたので、別に気にならなかったし、キャスト陣の体当たりのアクションにも、感心しました。

それから、もう一つ、このドラマで、光ったのは、何と言っても、現場指揮本部長役を演じた、ソニンさんのクールで、安定感のある演技(熱演)で、あのクールな演技により、物語に、一層、緊迫感が、増して、作品全体を、ビシッと、引き締めてくれて、ナイスでした!

登場人物達のキャラ立ちも、半端なかったと思います。

なので、アクション、ストーリー共に、とても見応えのあるドラマで、大満足しています。

いつか機会があれば、是非ドラマの続編、または、スケールアップした、映画版(劇場版)も、見てみたいですね♪