全く期待せず開封したらめちゃくちゃ面白かった！！
貧しく母親思いの新人ボクサーが、仲間と共に悪の闇金ボスに立ち向かう友情と復讐の物語。
設定上バイオレンス描写は多めだけど善と悪のわかりやすい構図で、ノワールというほどの骨太感、重厚感はあえて抑えライトな演出。
主演2人の爽やかコンビ、コメディパートやうるっとくるシーンの配分など万人受けするよう仕上げてあるのでノワール苦手な人にも是非見て欲しい。一気見だから（笑）
プロボクサーのいるジムでボクシング経験ある自分から見てもウ・ドファンのボクシングの動きはプロ並み。
10代の頃からボクシングが趣味だったこと、走り方、筋肉のつき方まで意識したと語っていた制作発表会を後から見て納得。
加えてピュアで真っ直ぐな”正義”の眼差しはハマり役。ゴヌが泣く度に私も泣いてた。
オンマの手料理を皆で囲むシーンや兵役のある韓国ならではの元海兵隊の男の絆など韓国らしさ、
実力派ベテランアジョシたちの個性とキャラ、魅力的な悪役たち、アクションシーンのクオリティ、無駄がなく、次が気になるスピード感、漫画原作らしい少し現実離れした展開ながらも、不自然さが一切なくて
ドラマとして押さえるとこ全部押さえてるバランスの良さ。
ちなみに原作では2人は柔道部の高校生。それを海兵隊出身の新人ボクサーに変えたとこも◎
パク・ソンウンさん、最初は味方側のファン・ヤンジュン役でオファーがきていたところ、本人の希望で悪のラスボス、キム・ミョンギル役に変更になったそう。
アクションスクール出身で身長186cmの体格とあの鋭い目から、無名時代に散々悪役をやっていて、子供が学校で虐められないように売れてからは悪役をやりたくないと以前語っていて、実際最近はインパクトのある悪役をやってなかったから、
久しぶりに「新しき世界」のイ・ジュングを思わせる冷酷でスタイリッシュな悪役が見れて感動✨
ヒロインの女優さんが撮影中に飲酒運転事故を起こして途中降板、7,8話は大幅に脚本の変更を余儀なくされるというトラブルが。
そのせいか4,5,6話と一気に加速してそのままラストに突入する感じだったのに、ここでちょと失速してしまった。
本来の脚本はゴヌとヒョンジュのカーアクションがメインだったらしい。見たかった〜
それをゴヌとウジンのボクシングの接近戦に変えたことで、2人は短期間でさらに肉体作らなきゃいけなくなったし、監督は点滴打ちながら脚本執筆したと韓国記事のインタビューで読んだ。
この背景知ったら最善の仕上がりだと思ったし、公開も遅れてコロナ禍設定もズレちゃったりしたけど、キャスト、スタッフさんたちには👏👏
