濃ゆい！強烈！
まともな人がほとんどいない。
愛されたかった人達の話。
7話だからサクッと見られると気軽に始めたら、ものすごい濃度で圧倒されます。
はじめのうちは笑いながら見てられますが、後半はパクチャヌク初期の頃の復讐劇みたいな雰囲気です。
1話ごとに視点が変わり、マスクガールを中心にしながら、各エピソードで彼女と関係した人達の人生が炙り出され、ルッキズムの問題、いじめの問題、歪な親子の愛憎、孤独の中で生まれたシスターフッドなどが描かれていました。
はじめの方にしか出てこなかったチェダニエルが演じたパクチーム長のキャラ設定も良くて、フェアな考えを持った良い上司に見える男の実情を徹底的にバカにした描き方が笑えました。
すごいのはアンジェホンです。
若いのにハゲかかってて課長なのに存在感もなく、アニメや動画にハマる絵に描いたようなオタク…
そうならざるを得なかった過去も、強いコンプレックスも報われない歪な愛も、同情はされても愛されない、こういう役を見事に演じられるのがすごいです。
そしてヨムヘランさんです！
やっぱりこの方はすごい。
自分本位な信仰と狂気と。
復讐のために人生の全てを捧げて、そのためだけに生きてきたのに、一番重要な事だけ知らなかったためにここまでの悲劇になってしまったというのが、何とも言えない余韻を残します。
"ブサイク役"としてマスクガールを演じたイハンビョルも強烈なインパクトがありました。
互いに相手の孤独を知り、大切に思い守ろうとするシスターフッドもとても良かったです。
面白くて一気に見ました。
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