善と悪の狭間で揺れる人間の内面に迫るラスト2話が秀逸。自分はここで一気に評価が爆上がりでした。
定年間近のベテラン刑事とアラフォー刑事のブロマンス。2人の心の物語。
定年間近の主人公刑事が殺人の濡れ衣を着せられたことからこの犯人探しを軸にストーリーが展開、謎が謎を呼び何一つ解決しないというのがスピード感とともに駆け抜け、このままテクニカルなサスペンスに終始して終わるのかと思いきや、
ラスト2話で犯人の背景と苦悩が主人公の過去と共に繋がって描かれたことで、単なるサスペンスを超えて物語としてぐっと深みが増した。
人間味、この特に韓国が得意な人間味があるかないかで深みが全然違う。
暗い色調とコントラスト強めの映像、冷たい構図と緊張感、頻繁に挟まれるフラッシュバック、事件を通じて自らの過去に向き合う主人公など、これらフィルム・ノワールの基本に沿いながらこれを現代のドラマとして仕上げるという、映像演出クオリティも相当高い。
今月でDisney＋退会しようと思ってたけど…こんなの見せられたらやめられない🤣
クク・ジナンを演じたチン・グ氏の闇のように深い漆黒の目と全く表情を変えず語尾を吐き捨てるように話す掠れた声、この役ハマりすぎ。特にラスト10分は韓国語のセリフ覚えるほど見た。
揺れ動いて苦悩してもう戻れないところまで来てしまって「死」が救いになるという、、吐き捨てるように言った”이제 돌아갈 수 없어요”思い出すだけで泣けてくる…
ノワールらしいアラフォー哀愁男キャラに弱い😢
1話〜6話までは謎解き・犯人探しメインだったのが7話以降は内面描写メインに切り替わるので、これが最後の2話で好みが分かれる理由だと思う。
韓国のチン・グさんのインタビュー記事に、篠原涼子さん主演の刑事ドラマ『アンフェア』が出てきて、
「当時ルームメイトと犯人探ししながら見た。本作もこの昔の楽しい思い出のような作品になってくれたら嬉しい」と語っていて嬉しかった♬
