コーディー

二十五、二十一のコーディーのレビュー・感想・評価

二十五、二十一(2022年製作のドラマ)
4.3
夢にも恋にも痛みが伴う青春時代。
無邪気な情熱で走り抜けていく輝きと、それだけでは対処しきれない現実。そうやって永遠ではない時代の〝成長痛〟を経て大人になっていくナ•ヒドたち5人の姿に感慨深さと寂しさが押し寄せてきたし、ラスト3話ぐらいはずっと泣いてた。めちゃ好き!

フェンシングに情熱を捧げるヒドとユリムのライバル関係やそれぞれロマンスなど王道なキラキラ展開を軸にしながらも、90年代後半の通貨危機による混乱の時代や社会問題も彼女たちの青春に影響していく…
そんな儘ならない現実の中で誰かの悲しみに寄り添い、励まし合い、喜びを分かち合う5人の関係が素敵だったし、スンワンとジウンの幼馴染コンビも他の3人に比べると出番は少なめながら芯の強い存在感で何度も仲間の痛みを癒していた。

と、最終話が近付くにつれて皆んなと共に濃密な青春を過ごした様な感覚に包まれていったしw第1話を思い出しただけで懐かしさと寂しさで泣けてくる…
16話のドラマでこれだけの時間の流れや変化を感じさせてくれる素晴らしさ。そしてキャスト全員の魅力も溢れていたし、中でも変化や成長を幅のある演技で魅せるキム・テリにはホントに驚かされた!やっぱ凄い!

そんな見事な脚本や俳優陣に加えて、90年代のノスタルジックな空気感や感情を刺激する音楽もどれも素晴らしくて心に刻まれた。