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ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校のmatchypotterのレビュー・感想・評価

4.7
月島ぁぁぁ!、、、月島ぁぁぁ!
何でお前にアツくさせられなきゃいけないんだ。

春高、宮城県予選決勝戦、“烏野高校vs白鳥沢学園高校”、ついに来た。全国への挑戦、王手。
王手にして、王者への挑戦。

絶対的なエーススパイカー、牛島。
彼と向き合い、彼を止めなければ、勝利への道はナシ。

月島。
いつも冷めてて、一歩後ろで冷ややかな目で皆をスカして見てる飄々としたミドルブロッカー。
彼が目覚める。冷めてるのではなく、冷静にクレバーに目の前の事実だけを観察し、勘や予測ではなく、論理、システムで絶対的エースに抵抗する。

そして、彼が仲間の想いや自らのプライドに感化され、今までになかった感情やバレーに対する情熱や楽しさが溢れ出てくる。

絶対的エース牛島に対して“ワンタッチ”を取り続けてストレスを与え続けたり、正反対の性質の相手のブロッカーと競り続ける。

烏野高校のバレーはとにかく攻めに攻める戦法。
相手に止められた後のことを考えながらリスクケアをするのではなく、相手に止められないことに全力を注ぐ。
言わば、持てる体力を極力攻撃に全振りするスタイル。

とはいえ、攻撃をするには攻撃する機会がなければ成り立たない。
それがリベロ西谷のレシーブと、月島の“ワンタッチ”。
完全シャットアウトのブロックでなくとも、相手の攻撃を思い通りにさせずに自陣ボールに持ち込むブロック。

ある程度の予測で動くコミットブロックではなく、相手のトスが上がってからそのボールの軌道を見てから動くリードブロック。

コミットブロックよりも動きが出遅れるが、着実にマトを絞れるブロック。
彼の冷静さと瞬発力、思考能力により、そのブロックがより進化する。

普通に考えて、1年の自分が、全国常連の強豪、且つ、U-18に選ばれるような絶対的エースのスパイクを止められるわけがない、敵う相手ではない、、、その自ら一歩引いて現実的に考えている彼の心に火が付く。

前シーズンで関東に遠征したことがキッカケにもなっていて、いきなり唐突に超能力的に目覚めるわけでもなく、彼らしく、ここまで色々積み重ねていることや、試合中の彼の分析と思考が目覚める感じ、、、エモい。

決勝戦は5セット制になっていて、その分見どころも多い。
選手たちも長丁場によるスタミナなどの要素が加わって強豪との天王山でもあり、文字通り出し惜しみナシの現時点での総力戦。

この1試合だけで全10話をほぼ使い切る。その価値はある攻めと攻めのぶつかり合い。
めちゃくちゃ面白かった。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
https://community.discas.net/announcements/ib1wyncr43idknqm
別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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