りょう

PSYCHO-PASS サイコパス 3のりょうのレビュー・感想・評価

PSYCHO-PASS サイコパス 3(2019年製作のアニメ)
3.8
開国後の日本が舞台。
移民に対する根強い差別、宗教と犯罪。現実社会と比較せずにはいられない要素が盛り込まれていて、どの切り口でも語れそうなシリーズ3。

シリーズ1からのキャラも出てきて胸熱ですが、広げるだけ広げて、回収せず終わった…コングレスマン、インスペクター、キツネとなんとなくシビュラシステム下で暗躍するビフロストの存在っていうのが明らかになったが、その目的、灼と炯の過去のこととか、朱が拘束されている理由などなど不明点多々。

我々大衆は気付かず煽動されたり、代理人格AIという新たな技術を簡単に受け入れたり、社会的地位の高い人たちの思惑に加担したりしていて、それが自分の意志なのか、意志だと思っているものは本当にそうなのか分からなくてなってきている気がする。かなり個人的な意見ですが、SDGsなんかもそれと近いような気がして、世界の平和に向けてみんなが意識して行動しているけど、どこかで甘い汁を吸ったりしている人もいるんだろうな、なんて思ってしまった。SDGsを決して否定するものではないですが。

人間の質量の3%しかない脳がエネルギーの20%も使っており、本来ヒトは考えたくない生き物、考えることを外部に委託したい。そして委託できる技術がついに我々の現実世界にもやってきた。AIがこれから社会にどう浸透していくのか、やっぱり今このタイミングでPSYCHO-PASS観るのはめっちゃ面白いです。
りょう

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